評価される健康施策資料の共通点とは?

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健康経営やメンタルヘルスへの取り組みが広がるなかで、企業はさまざまな健康施策にチャレンジしています。ストレスチェックの活用や運動習慣づくり、整体やヨガなどの導入、オンライン研修……。人事担当者は多くの工夫を重ねながら、従業員の健康を支えていることでしょう。

ただ最近、企業からよく聞かれるのが「取り組みは行っているのに、成果をうまく伝えられない」という声です。健康施策を評価するうえで欠かせないのが“根拠となる資料”ですが、この資料づくりが一番大変だと感じている人が多いのが現状です。そこでこの記事では、健康施策資料が求められる背景やつくるのが難しいといわれる理由、評価される資料を作成するためのポイントなどについて解説します。

目次

健康施策資料が求められる背景

健康施策の資料づくりは人事の方に多大な負担となっています。それでも資料が求められているのは、健康経営が単なる福利厚生の枠を超え、企業の価値を左右する「人的資本」の根幹として位置づけられるようになったからです。

現在、人的資本開示の国際規格である「ISO 30414」への注目が高まっています。この規格においても、健康・安全は重要な指標の一つです。政府が策定した「人的資本可視化指針」と合わせて、企業は「取り組みの内容」だけでなく、「どんな成果があったのか」という「投資対効果(ROI)」を証明することも求められるようになっています。健康施策資料でこのROIが示されているか否かは、投資家や求職者なども注目しており、企業の経営や採用にも直結します。

健康施策資料のニーズは、社外向けだけではありません。社内での説明や他部署への共有でも、「健康施策の成果を数字や図で示してほしい」というニーズが増えています。成果がわかりやすく可視化されることで、次年度の予算承認がスムーズになることも考えられるでしょう。

参考文献

内閣官房「人的資本可視化指針

JMAM(日本能率協会マネジメントセンター)「ISO30414とは?人的資本情報開示が求められる理由等を解説

健康施策資料の作成が難しい理由

実際に人事の方にお話を聞くと、こんな悩みをよく耳にします。

  • 施策ごとにデータの形式がバラバラで、整理に時間がかかる
  • 分析の仕方に迷う
  • 数値だけでは伝わらないので、文章も添える必要がある
  • 見やすいグラフにするのが意外と大変
  • 健康経営の基準に沿ってまとめるのが難しい

こうした悩みは、「スキルや知識が不足しているから」ではありません。実際、健康施策の資料づくりは専門性の高い仕事です。さらに、近年の健康施策は“実施して終わり”ではなく、その成果を読み手に伝える資料づくりまでが一連の流れになってきています。

資料作成の専門家ではない人事の方が、こうした作業を本業の合間にやり切るのは現実的ではありません。「どこまでまとめればいいのか分からない」「数値の扱いが難しい」と感じ、時間がかかってしまうのは自然なことなのです。

健康施策資料を作成する際にやりがちな3つのミス

前述のとおり、人事の方は資料作成の専門家ではありません。そのため、せっかく頑張って資料をつくっても、「評価されない残念な内容」になってしまっている可能性があります。ここでは、資料をつくる際にやりがちな3つのミスについて説明します。

「やったこと」の羅列に終始している

「セミナーを○回開催した」「参加率は○%だった」といった実施状況の報告だけになっているのが、よくあるミスの1つです。施策の結果、従業員の行動や健康状態がどう変わったか、という「変化」への言及を必ず記載しましょう。

データを経営と関連付けられていない

「△△という施策の従業員満足度は80%であった」といったアンケート結果だけを記載しても、単なる感想としてしか思われない可能性があります。「従業員の腰痛による生産性損失が、△△という施策により○%改善した」など、経営に直結する言葉に翻訳することが重要です。

情報が多すぎて結論がわかりにくくなっている

細かい表や複雑な散布図をいくつも載せ、「結論はここから読み取ってください」というスタンスの資料も評価されないでしょう。情報が多すぎると、読み手は結局どこを見ればいいのかわからず、肝心な内容が何も伝わらないままになってしまいます。

「評価される健康施策資料」に共通する3つのポイント

健康施策の成果を正しく届けるためには、資料づくりの設計そのものを見直すことが必要です。高く評価される資料には、実は明確な「型」が存在します。ここでは、今日から取り入れられる、資料の価値を劇的に高める3つのポイントをご紹介します。

① 誰が読んでもすぐに納得できる「3層構造」

評価される資料の多くは、以下の3つの階層で構成されています。

  • サマリー:最初の1枚で「結論(成果)」と「次へのアクション」を言い切る
  • メインデータ:根拠となるグラフを、Before/Afterの対比で直感的にわかるように示す
  • 現場の声:「従業員の生の声」を添えることで、数字に体温を通わせる。

経営施策資料をつくる際は、「最初の1枚」に全力を注ぎ、結論から逆算して構成するのが鉄則です

② 「4つの視点」で施策の価値を証明する

健康施策の成果は、下記のような多角的な視点から整理しましょう。

  • どのような推進体制を整えたか
  • 参加率や継続率はどうだったか
  • 従業員の意識や生活習慣はどう変わったか
  • 生産性向上や離職率低下にどう寄与したか

この「4つの視点」を含めることで、資料の網羅性と説得力は格段に高まります。

③ グラフと文章の「役割分担」を明確にする

資料をつくる際、数字はグラフで視覚的に伝え、その数字が「何を意味しているのか(解釈)」を短い文章で補足するようにしましょう。例えば、「参加率70%」という数字だけでは、それが良いのか悪いのか判断できません。「目標の50%を大きく上回り、潜在的な健康リスク層へのアプローチに成功した」という「解釈」を添えると、評価されやすくなります。

評価される資料になっているかを判断できるチェックリスト

作成した健康施策資料を公開する前に、前述の評価ポイントを押さえたものになっているか、以下のチェックリストを使って確認してみましょう。

構成のチェック

  • 1ページ目で「結論」が語られているか?
  • 「3層構造(要約・データ・現場の声)」になっているか?

内容・精度のチェック

  • 「実施報告」ではなく「投資対効果(ROI)」を示せているか?
  • 「4つの指標(構造・プロセス・アウトカム・インパクト)」を網羅しているか?
  • 昨年度や業界平均と比較可能な形式になっているか?

表現のチェック

  • 専門用語を排除し、他部署の人間が読んでも理解できる内容になっているか?
  • 「グラフ」と「解釈(文章)」がセットになっているか?

健康施策資料の作成を外部に任せるのも一つの手段

前述のポイントやチェックリストを見て、「ここまで手が回らない」「データの分析・言語化が難しい」と感じた方もいるかもしれません。そのため最近では、健康施策の実行と資料づくりを切り離し、「エビデンスの整理とレポート作成を専門家に任せる」という選択をする企業も増えてきました。

  • 健康経営申請の基準に沿った構成づくり
  • データや感想の整理
  • 見やすいグラフやレポートの作成
  • 読み手に伝わるストーリー設計

こうした作業は専門性が高く、慣れている人ほど正確かつスピーディです。その結果、人事は施策の企画・改善といった本来の業務に集中できるようになり、施策の質自体も高まるという好循環が生まれています。

ビズリフレでは、企業の健康施策をより分かりやすく伝えるための資料作成サポートを提供しています。特徴は次のとおりです。

  • データ整理からレポート完成まで一括サポート
  • 健康経営優良法人の基準に沿った構成づくり
  • 読み手に伝わるグラフと文章の設計
  • 施策の成果を可視化し、社内外で活用できる資料を作成
  • 企業ごとに最適なフォーマットを提案

人事の方が抱えがちな“資料作成の負担”を軽減し、企業が行っている取り組みをより正確に、より魅力的に伝えるお手伝いをします。

資料作成は健康施策の重要プロセス

健康施策は、社員の生活を支える大切な取り組みです。そして近年は「やっているだけ」ではなく、「どんな成果があったのか」を伝えることも求められるようになりました。人事の方の努力や企業の工夫を、きちんと伝わる形にまとめること。そのための資料づくりは、今や健康施策のもうひとつの重要なプロセスといえます。

エビデンスの整理やレポート作成に悩んだときは、専門家の力をうまく活用しながら、企業の取り組みをよりよい形で発信していくことが、これからの企業にとって大切な視点になっていくはずです。

ビズリフレでは、「評価される健康施策資料」の作成を、データの整理段階から一括でお引き受けします。「つくる」作業はプロに任せて、人事にしかできない「施策の改善」や「従業員へのエンゲージメント」に注力しませんか?

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執筆者

Webライター兼Web編集者。「情報の正確さ」と「読者の共感」を両立させられるコンテンツ制作に努めます!趣味は音楽鑑賞とスイーツを食べること。お気に入りの音楽とスイーツに囲まれながら、在宅で仕事をしています。

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