従業員満足度を高める「ボディケア施策」のポイント

  • URLをコピーしました!

福利厚生の充実、評価制度の見直し、メンタルケアのしくみ——。多くの企業が健康経営に取り組むなかで、従業員が本当によろこぶ施策を模索しています。なかでも、近年じわじわと注目度を高めているのが、オフィスや事業所内で受けられるボディケア(整体・リラクゼーション)です。施術とデータ分析を組み合わせることで心身のストレスレベルを可視化し、従業員満足度(ES)や生産性の向上、プレゼンティーズム改善につながる施策だからです。

本記事では、健康経営支援サービス「ビズリフレ」の認定施術家で、代官山の姿勢改善サロン「warm forest(ウォームフォレスト)」の店主である井立田 祐樹さんに、従業員満足度と生産性を高めるボディケア施策の設計ポイントをお聞きました。

話し手紹介

健康経営支援サービスビズリフレ認定施術家/整体サロンwarm forest店主
井立田 祐樹(いたつだ・ゆうき)

1985年埼玉県川口市生まれ。愛歯技工専門学校で学び、歯科技工士と介護福祉士の資格を取得する。卒業後は歯科技工士として2社に勤務するも、身体のしくみや健康への関心から2018年に整体師へと転身。埼玉県に本店を置く整体院で施術経験を積む。2024年12月、お客さま1人ひとりとより深く向き合う接客・施術を目指して独立。2025年1月に東京・代官山の整体サロンwarm forestを開店し、現在まで代表をつとめる。プライベートではキャンプと音楽、釣りを愛する2児の父。

目次

従業員の「大丈夫」に潜むリスクを可視化。身体から始めるメンタルケア

―― 企業で施術を行っていて感じる、「従業員が本当に求めているケア」とは何でしょうか。

井立田:
「まず押さえておきたいのは、肩こり・腰痛などの慢性痛が、どれほど業務パフォーマンスに影響しているかという点です。日本の2,055人の労働者を対象とした研究では、首・肩・腰などの筋骨格系の慢性的な痛みを抱える人ほど、仕事中のパフォーマンスが低く(プレゼンティーズムが高く)、その経済損失は欠勤(アブセンティーズム)の約4倍にのぼることがわかっています。

また、別の研究では、約1万人の日本人労働者を対象に、どの健康問題が仕事に最も影響しているかを調査したところ、首や肩のこり、腰痛、メンタルヘルス不調が上位に挙げられ、プレゼンティーズムによる年間の生産性損失額が1,000人あたり年間約6,500万円に達することが示されています。『なんとなく肩が重い』『慢性的に腰がだるい』といった訴えは、従業員個人の不調にとどまらず、企業全体の生産性を静かに削り続ける要因になりうるのです」

―― 健康経営支援サービス「ビズリフレ」の出張整体サービスでは、姿勢診断や施術、カウンセリングの結果から、心身のストレスレベルを測定するとお伺いしました。詳しくお聞かせいただけますか。

井立田:
「身体には、その人のストレスがあらわれます。日頃から緊張している人は特定の部位の筋肉が硬く、そのせいで姿勢にもゆがみが出やすくなるのです。ビズリフレではこうしたメカニズムを利用して、触診とAI姿勢分析ツールによるストレスレベルの測定を行っています。

言葉では『大丈夫です』とおっしゃっていても、身体にはストレスが出ているという従業員の方はたくさんいらっしゃいます。このような状態を放置すれば、プレゼンティーズムや離職につながりかねません。こうした事態を防ぐためには、従業員のストレスレベルをこまめに検知し、早期に対策を行うことが大切です。

カウンセリングの様子

ビズリフレの出張整体ではカウンセリングも行うのですが、施術家が聞き手になることで、従業員のみなさんの本音を引き出しやすくなると思います。上司や人事部、産業医には言えないことも、身体のケアをしてくれる施術家になら話せるという方は少なくありません。従業員のみなさんにご安心いただく意味でも、ビズリフレでは本人が希望しない限り、カウンセリングの内容を上司や人事部に知らせない(※)ことをお約束しています」

―― ビズリフレは単なる福利厚生にとどまらず、従業員の心身のストレスケアやプレゼンティーズム・離職対策にもなるサービスなんですね。

  • 従業員のみなさまからの入力内容・ご相談内容はビズリフレ運営部のみが拝見し、企業には全社・部署単位の分析データのみを共有しています。ただし、従業員さまから「この内容は上司・人事部に伝えてほしい」というお申し出があったときは、例外的に企業に入力内容・ご相談内容を共有する場合がございます。

計画から分析まで一気通貫。担当者の工数を削減し、健康施策を「成果」に変える

――ビズリフレでは、出張整体をはじめとする健康施策の実施はもちろん、施策実施後の効果測定やレポート作成、健康経営施策の年間計画立案まで支援されていると聞きました。

井立田:
「はい、おっしゃる通りです。対応できる健康施策の種類も豊富で、出張整体のほか、オンラインフィットネスや健康セミナーの開催、ストレスチェックやエンゲージメントサーベイの実施、健康通信の配信、メンタル相談窓口の提供など幅広いメニューからお選びいただけます。社内には健康経営アドバイザーが常駐しており、健康経営に関することならなんでもご相談いただけます」

――忙しい人事・労務担当者にとって、効果測定まで任せられるのは助かりますね。レポートにはどのような項目があるのでしょうか?

井立田:
「レポートには各施策の従業員参加率・従業員満足度の推移のほか、施策独自の健康スコアを記載し、組織全体や部署・部門ごとの離職リスクを検出できるようになっています。さらに、さまざまなスコアを総合的に見てこれまでの取り組みを評価し、『次にやるべき健康施策は何か』『どのセグメント(属性)を集中的にケアすべきか』というレコメンデーション(おすすめ)も行っています」

――LINEを活用して、従業員の施策参加率を向上させているとも聞きました。

井立田:
「そうなんです。ビズリフレが提供する『LINE健康相談窓口』では、健康通信の配信や、健康セミナー・チャレンジ開催のお知らせ、ストレスチェックなど各種サーベイの実施、健康相談の受付、定期健診の受診チェックなど、さまざまな健康施策にLINEから参加できます。従業員がふだん使い慣れているLINEが入口なので情報が届きやすく、施策への参加率も自然と高まるしくみになっています。

企業専用のLINE公式アカウントを開設し、登録時には社員番号と生年月日で認証を行うため、本人確認の体制も万全です。さらに、各施策の従業員参加率・従業員満足度や健康スコアといったデータは、LINEではなく、運営会社が管理するサーバーに保存するしくみになっており、セキュリティ面でも安心してご利用いただけます」

研究から見える「ボディケア+運動」が生産性に効く理由

東京・代官山にある店舗での施術の様子

――「ビズリフレ」のさまざまな健康施策のなかでも、井立田さんは整体施術やオンラインフィットネスを担当されています。実際に施術をされた従業員さまからは、どのような声がありましたか?

井立田:
「『肩が軽くなった』『目がスッキリした』など、身体の不調が改善したという声はもちろんたくさんいただきます。ただ、それ以上に印象的だったのは、『自分の身体を気遣ってもらえているのがうれしい』『仕事が忙しい中、こういう機会を用意してくれる会社でよかった』という、心理的なご満足の声です。健康施策を実施することは『会社は従業員の健康を大切にしている』というメッセージになります。それ自体が、従業員の安心感やエンゲージメント向上につながると実感しています。

また、多くの方は身体のつらさ以上に、自分のための時間がないことにストレスを感じています。だからこそ、会社が用意してくれた自分のためだけの10〜15分というのは、想像以上に価値が高いんです。もちろん、こりや痛みが軽くなることも大事ですが、自分の話をちゃんと聞いてもらえる、自分の状態を理解してくれる第三者がいるという体験が、満足度の半分以上を占めている感覚があります」

エクササイズ指導の様子

―― 「ビズリフレ」の出張整体では、姿勢分析やセルフケア(ストレッチ・エクササイズ)指導も行っているそうですね。

井立田:
「はい、そうなんです。現場での体感だけでなく、研究データからも『ボディケアや運動が生産性に寄与する』ことがわかっています。オフィスワーカーを対象に、職場でのエクササイズやエルゴノミクス(姿勢やデスク環境の調整)を導入した研究では、首・肩・腰の痛みが有意に減少し、機能的な動作能力や健康関連QOL(生活の質)の改善や、プレゼンティーズムやアブセンティーズムの指標の改善などの効果が報告されています。

このことからも、『姿勢チェック+ボディケア+セルフケア指導』というビズリフレの出張整体サービスの流れは、単なるリラクゼーションではなく、従業員1人ひとりの業務パフォーマンスや、組織全体の生産性を高める職場プログラムに位置付けられると考えています」

専門家が「身体と心」の両面に寄り添う。従業員の本音から始まる真の健康経営

従業員の慢性的な不調は、生産性を下げるばかりか、離職を招きかねない大きな経営課題です。しかし、不調の多くは「上司には言えない本音」に隠されています。

「ビズリフレ」のサービスは、AIによる姿勢分析とプロの施術で、言葉にならない心身のストレスを可視化。第三者の立場である施術家が寄り添うことで、組織では拾いきれないSOSを早期に検知します。LINEを活用した手軽な相談とデータ分析を組み合わせた施策などを通じて、従業員一人ひとりが「大切にされている」と実感できる、持続可能な人的資本経営を伴走支援します。

まずは、貴社のプレゼンティーズムによる損失状況を可視化してみませんか?

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

執筆者

健康経営の"今"がわかる総合情報サイト「ウェルネスシフト」編集部です。健康経営の基礎知識から施策のアイデア、イベント・セミナー情報まで、健康経営に役立つ情報を幅広くお届けします。

目次